Black&White




ここはモノクロ写真の展示場です。
35mm銀塩一眼レフやブローニーの写真がメインになる予定です(予定は未定〜)。


まず第一弾はマイナーカメラ、ペトリから。
ペトリFTU Mar,2006.

父から借りている古い一眼レフ。
大分前に倒産してしまった会社なので、多分、今はあまり知っている人はいないだろう。
知っていたら、その人は確実にペトリカメラの所有者かカメラファン(マニア?オタク?)だ。
所有者でなく、カメラファンでもなくペトリを知っているという人を私は寡聞にして知らない。
ボディ全面に斜め上向きにシャッターが付いているちょっと変わった形で有名(?)。
レリーズが使えないので、バルブ機能はあるが長時間露出には不向き(泣)。
だが、慣れると結構良いカメラかも?
何より、最近ではほとんどない完全機械式で電池が不要なので私にはとても良い。
尤も、露出計には電池が必要なのだけれど、現在規格の電池が既に販売されていない。
このカメラの為だけに電池アダプターを買うのもなんだよなぁ…と思ってしまい、未だ購入には至らず。
なので、このカメラを使う時は露出はほとんど勘&いい加減である。
まぁ、中1からずっとカメラの露出は適当にやってきたので、何となくでもまぁまぁ良いのが撮れるものだ。
当然、失敗も多いが……それもまた写真の楽しみと言う事で(笑)。



第二弾はまたもやマイナーカメラ。元祖トイカメ?
FUJIPET Dec,2008.

発売されたのはほぼ半世紀前の1957年(昭和32年)。
富士写真フィルムが自社のフィルム販売拡張を目的に発売した、
初心者向けブローニー判の低価格カメラ。
コンセプトは、今までカメラを使ったことがない人にでも簡単に扱えるカメラ。
当時の定価は1,950円、ボディカラーは“赤・青・緑・橙・黒”。
当時は爆発的に売れたらしいが、完動品の現品は少ないようだ。
ヤフオクなどで良く見かけるのは黒ばかりで、私は他の色を見たことはない。

絞りは4,8,11の三段階。シャッタースピードは固定(1/100秒らしい)とB。
レンズはパンフォーカスのガラスレンズで、写りは意外に良い。
特徴的なのはそのデザインで、シャッターと絞りである前面の三角形は他に類を見ない。
機能は必要最低限のみで、Bが使えたり、一応の絞りがあったりするが、
撮影の気軽さは写るんです並である。
最近のカメラで言うならば、HOLGAが一番近い。
この半世紀のカメラの進化がどれだけのものだったか実感できる。
一眼レフなどの高級機は既にほぼその機構は完成していたと言えるし、
現在においても自動化された以外ほぼ変わりはない。
技術の進歩は一般向け低価格帯の商品でこそ実感できるもののようだ。







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